この世界には対となるものが殆どです。太陽と月、陰と陽。金と銀。
これま世の中の理、真理とも言えるでしょうですね。
その理が日本の代表する歴史建築にも現れています。『金閣寺』そしてこの金閣寺と並び称されるのが『銀閣寺』です。
どちらも世界遺産に登録され、日本を世界を代表する文化遺産なのです。
京都府京都市左京区にある銀閣寺の正式名は東山慈照寺といいます。
「慈照寺」の一角にある観音殿を銀閣と呼び、その銀閣を含む寺院全体が銀閣寺と呼ばれています。
銀閣寺は通称とはいえ、金閣寺同様、この名前が正式名称と取って代わったと言っても過言ではないでしょう。
銀閣寺の開基は室町幕府8代将軍の足利義政、東山文化を代表する臨済宗相国寺派の寺院として大変に有名です。
金閣寺は金箔を寺院全体に使用し豪華絢爛な寺院であり国内外からの観光客が後を絶ちません。
ですが銀閣寺は金閣寺と対となる寺院であるだけに比較されてしまい銀箔を使用した豪華かさが無いという理由で金閣寺ほどの人気は博していないのが現実です。
比較される事を想定されるのにも関わらず、なぜ銀箔を使用しなかったのか。
その理由に関しては多くの説があり、歴史研究家や歴史が好きな人々の中では逆に銀閣寺のほうが人気があるようです。
銀箔を使用しなかった理由として銀閣寺を開基した足利義政が本来は金閣寺を参考にして銀箔を使用したかったが、お金が無く、また、施工の途中で義政が亡くなり銀閣寺建造計画が変更されたというもの。
また金閣寺にあやかって銀閣寺という名前を後世の人が勝手につけた、というものなど、諸説入り乱れどれが真実かは確定されていません。
歴史の謎というところが歴史研究家や歴史好きの人々の探究心をくすぐり金閣寺よりも好まれている理由なのかもしれません。
ですがやはり豪華さに欠ける銀閣寺は外国人観光客には受けが悪いようです。
銀閣寺という名前から、金閣寺同様に銀で塗られた豪華絢爛な寺院を想像し、実際に行ってみると清閑な佇まいに心なしか気持ちが下がるのかもしれません。
ですが京都府の日本の代表的名所である銀閣寺。紅葉の名所としても大変に美しいと広く知られています。
確かに銀閣寺は金閣寺ほどの派手さはありません。ですが銀閣寺を深紅に染める紅葉の美しさは金閣寺に劣らず艶やかな世界をみせてくれます。
また紅葉する木々と紅葉をしない木々が混ざって植えられているので、緑と赤・黄・橙などの色のコントラストが楽しめるのも銀閣寺ならではといえます。
金閣が動なら銀閣は静。一瞬の空気の乱れすらその美しさを崩してしまいそうなくらいに凛とした美しさが銀閣寺の魅力です。
紅葉の季節の銀閣寺は金閣には見られない日本の美を訪れた人々に見せてくれるでしょう。